길리

[書評] 私は数々の失敗作を持っている

作成: 2024-04-16

作成: 2024-04-16 17:08

[書評] 私は数々の失敗作を持っている


こんにちは。
 
今日は、映画監督であり脚本家でもある、ノラ・エフロン(Nora Ephron)のエッセイの一部をご紹介します。
 
「恋人たちの予感」、「ユー・ガット・メール」など、1990年代にメグ・ライアン(Meg Ryan)主演のロマンティック・コメディは、彼女が生み出した作品です。エッセイも同様にユーモアに溢れています。実は、ノラ・エフロンは私生活では3回結婚しています。
 
"I remember nothing and other reflections"というエッセイの中で、なぜそうしたのかについて、冗談めかして本音を語っています。日本ではタイトルが「私にはたくさんの失敗作がある」と素敵な翻訳で出版されています。気がつけばノラ・エフロンも祖母になっていましたね…。2章ほどは本当に面白く、残りは軽く読める程度でした。
 
その2章のうちの1つから、印象的な一節をご紹介します。
 
アルコール依存症の親は、本当に厄介な存在だ。間違いなく、私の両親はそうだった。私は彼らを愛している。しかし、彼らは酔っ払いだ。私は彼らを憎んでいる。しかし、彼らを愛している。しかし、彼らを憎んでいる。彼らには、私が子供の頃崇拝していた姿がある。そして、怪物としか言いようのない姿もある。時間が経てば、彼らはいつも怪物になる。私に途方もない影響力を及ぼした人々(私は赤いコートを買うのに40年かかった。買った後も、一度しか着ていない。)、しかし、もう私の人生に何の影響も与えることができなくなった人々。p.62-63
 
ノラ・エフロンの両親は、かなり有名な作家で監督であり、裕福でした。しかし、子供を育てる方法についてはよく分かっていなかったようです。
 
また、『失敗作』も非常に機知に富んだ文章でした。実は私も失敗作を書いた経験があるので、「ダメな作品を思い出すと、今でも5秒以内に泣ける」というノラの言葉に共感しました。これは特に、本全体を読んでみることをお勧めします。
 
とにかく、この本を読んでノラ・エフロンは、本当に正直でセンスが抜群だと感じました。私もあんなに陽気で愛らしいおばあちゃんになりたいです。

コメント0

2024年国際エミー賞:受賞作品と主要人物を探る - 歴代受賞作品2024年国際エミー賞の受賞作品をご紹介します。ドラマ部門は『Les Gouttes de Dieu』(レ・グット・ド・デュー)、コメディ部門は『División Palermo』(ディビシオン・パレルモ)、ドキュメンタリー部門は『Otto Baxter』(オットー・バクスター)が受賞しました。様々な国の作品が受賞し、国際的な性格を示しています。
Curator Danbi - Creator Story
Curator Danbi - Creator Story
Curator Danbi - Creator Story
Curator Danbi - Creator Story

2024年11月29日