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SFのサブジャンルと用語解説

作成: 2024-04-06

作成: 2024-04-06 22:13

SFのサブジャンルと用語解説

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スチームパンク Steampunk
SFのジャンルの一つで、「18~19世紀に21世紀レベルの技術力、あるいはそれ以上のオーバーテクノロジーが存在していたら?」という仮定に基づいた、一種の代替歴史物のサブジャンルでもあります。サイバーパンクとは異なり、蒸気機関のような古典的な機械装置を使用しながらも、技術力自体はオーバーテクノロジーである点がポイントです。一言でまとめると、「過去の背景と未来の技術力の融合」と捉えられます。
*作品:フォールアウト3、ハウルの動く城、Netflix『ラブ、デス&ロボット』(Love, Death + Robot)の第8話「グッド・ハンティング」
 
ディーゼルパンク Dieselpunk
"スチームパンクの世界観よりも、現在から少し近い過去を扱ったらどうなるだろうか?"という発想から生まれたジャンル。1920年代からアメリカの黄金時代だった1950年代までの時代背景を反映したあらゆるもの。
*作品:バイオショック、マシナリウム
 
アトムパンク Atompunk
1940~60年代頃のアメリカを舞台とする。
 
サイバーパンク Cyberpunk
主に近未来を扱うSFジャンル。
*作品:サイバーパンク2077、攻殻機動隊、ガタカ(優性遺伝子)、イコールズ(感情不均衡者)、マイノリティ・リポート(犯罪予言技術)、イコリブリウム(感情統制)、マトリックス(仮想現実)、ブレードランナー、エイリアン、クローバーフィールド10番地(スリラー)、ラストデイズオンマース(火星ゾンビ)、マーズ・ニーズ・マムズ、グラビティ*その他、ナノテクノロジーを扱うナノパンクNanopunk、生物学を扱うバイオパンクBiopunk、リボパンクRibopunk / Ribofunk(リボソーム、そしてゲノムプロジェクトやクローン技術で象徴される遺伝子工学を題材としているサイバーパンクのサブジャンル)、タイムトラベル(タイムスリップもの/映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、11:11)」
 
スリップストリーム Slipstream
SFとファンタジーのジャンルの融合。非SF作家によって書かれたSF作品。
*主な作家:ルーシャス・シェパード、コーニー・ウィリス、ウォルター・ジョン・ウィリアムズ、レイ・ブラッドベリ、アーシュラ・K・ル=グウィン、カート・ヴォネガット。
 
個人主義SF
単一の主人公、閉鎖空間、既にSF環境の中に溶け込んでいる状況。
*作品:ファースト・マン(ドキュメンタリー)、トライアングル(死後世界-自我分裂-記憶に囚われ)、エッジ・オブ・トゥモロー(死ぬ前に戻る)、ARQ、ディスカバリー(死後人間の復活)、エターナル・サンシャイン(別れた後の恋人に関する記憶消去)」
 
ポスト・アポカリプス post apocalypse
滅亡後。サイエンスフィクションのサブジャンルとして、世界終末をテーマとするジャンル。終末ものとは、大規模な戦争、大規模な自然災害、大規模な伝染病などの巨大な災害、あるいは超自然的な出来事によって、文明と人類が滅亡する様子を描くジャンル、あるいは文明が滅亡した後の世界を描くジャンル。
*作品:フォールアウト、プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ、新感染 ファイナル・エクスプレス、ミスト、ウォーキング・デッド、アイアムレジェンド、バタリアン
 
スペースオペラ Space Opera
宇宙で繰り広げられる冒険、叙事詩スタイルのSF小説。日本語では『宇宙活劇』と訳すことができます。実際、名称自体は蔑称で、宇宙+ドラマ(Space+Soap Opera)という意味です。このような蔑称から始まったジャンルですが、その後、実際に『スペースオペラ』というタイトルの小説が登場し、『スター・ウォーズ』や『スタートレック』のようなタイトルが登場するにつれて、イメージが一変しました。
*作品:ドクター・フー、マーベルコミックス、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、スタートレック、アバター

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